不貞慰謝料請求の弁護士費用は、請求をする側と請求を受けている側で分けます。以下は、私の体感での弁護士の相場です。
1 請求をする側の弁護士費用
着手金 20万円~30万円 (訴訟になった場合には、+10万円~20万円)
報酬金 回収金額の16%(200万円なら32万円)
このあたりが相場でしょう。
ただし、弁護士事務所の中には、交渉の限度で着手金を無料にしているところもあります。これは、無料で受任し、大量に通知書を発送。回収できた案件から、着手金、報酬金分の弁護士費用を回収するものです。依頼者にとっては、無料で依頼ができるメリットがあります。この場合、弁護士費用の総額が上記を超えないか、契約段階で確認しましょう。
事務所によっては回収できない場合でも、実費相当額を請求する事務所もあり得ます。回収できなくても、完全に無料なのか確認しましょう。
要確認事項!
訴訟で和解ないしは勝訴判決で解決に至った場合、実際に回収してなくても○○円を払ってもらえるという権利を獲得することになります。
この場合、実際に回収してなくても、報酬は発生するのか、発生するとしたらいくらなのか、支払時期はいつなのか、を確認しておきましょう。特に、取り決めをしない場合、回収した金額ではなく、○○円を払ってもらえるという権利を獲得したことで報酬金が発生し、報酬算定の基礎にします。他の案件でも同じ。
ですので、実際に手元にお金はないが、報酬は弁護士に支払うことになります。
そのため、ここはどうなるのか事前に確認することで後々の弁護士とのトラブルを防ぐことができます。
2 請求を受ける側の弁護士費用
着手金 20万円~30万円 (訴訟になった場合には、+10万円~20万円)
報酬金 回収金額の16%(200万円なら32万円)
このあたりが相場でしょう。
請求する側と差はないですが、違いは着手金を安くする事務所はない、ということです。これは回収した金銭から弁護士費用をもらうことができないからです。
そのため、最初に着手金として、一定額の支払いが必要になります。