今現在同居している、内心離婚を考えている。でもどうすれば良いかわからない。
これはよくある相談の一つです。離婚を考える理由も様々であり、性格があわない(一緒に居たくない、同居していることが苦痛)、浮気をされた、家にお金を入れてくれない、いろいろです。
なかには、暴力や暴力はないけれども怖い、というケースもあります。このような場合には、しっかりと離婚に向けた計画を立てる必要があります。
このように、本人どおしで離婚の話しができるパターンとできないパターンがあり、今までの経験から一番良い方法を書いていきます。
本人どおしで離婚の協議ができる場合
まずは、離婚の話を切り出しましょう。そして、離婚の条件をつめていくことになります。
決めていく離婚条件は複数あるので、別記事で書きます。
今回の記事では、本人どおしで離婚協議ができない場合を主として書きます。
本人どおしで離婚協議ができない場合
1 弁護士に相談
まずは、弁護士に相談して、依頼を受けてもらうるかの確認をしましょう。法テラスを利用するのであれば審査決定までに時間がかかるため、早めに準備をしていく必要があります。弁護士によっては、別居してからきてください等の回答をするかもしれません。しかし、別居時と別居後の初動はかなり大切なので、事前に依頼を受けてもらえる弁護士を探しましょう。弁護士費用も納得して決めたほうが良いので複数の弁護士に相談して決めたほうが良いでしょう。
2 別居する日を決める(Xデーということにします)
弁護士に依頼をした後は、別居に向けて進めていきます。別居する日を設定します。別居する日は荷物を運び出す必要があるので、旦那さんが不在の日を選んでください。引っ越し業者には事前に依頼しておきましょう。万が一、旦那さんが帰ってきても良いように親や友達等の第三者も来てもらうと良いでしょう。引っ越しに弁護士が立ち会うこともできますが、立ち合いだけで数万円は弁護士費用をもらうことになるのでお勧めはしません。
3 Xデーまでに準備すること
Xデーまでにやることですが、引っ越し先の家を契約しておくことです。実家であれば不要です。余裕があれば通常の賃貸、余裕がなければマンスリーマンションを契約しておきましょう。緊急的な避難の場合は、民間シェルターがありますので、電話をして確認しましょう。子供の学区等の問題があるので、学区内で探すことが多いかと思います。
4 Xデー当日
⑴ 荷物はもう持ち出せない、という覚悟で必要なものはすべて搬出しましょう。後から、返してください、というのはできないと思ってください。実際、弁護士から連絡しても返さない、連絡が返ってこない、といったこともままあります。それを依頼した弁護士のせいにするのは見当違いですので、後から請求することのないようにしましょう。
⑵ 弁護士の作成した受任通知書を家に置く。弁護士に依頼する意味は、別居後の連絡先を全て弁護士にして、旦那さんからの連絡や接触を避けることにあります。そのため、受任を知らせるため、弁護士が介入したことを知らせる受任通知書を自宅において家をでることになります。
⑶ 郵便物の転送届を郵便局に出す。これもよくある問題で、郵便物を返してくれない、といった問題がでてきます。ですので、郵便物は転居先に届くように転送の届をだします。転送届が反映されるには3日程かかるため、事前に出しておくと良いでしょう。
⑷ 保育園や幼稚園、学校にはあらかじめ事情を説明し、転居先を教えないこと、迎えにきても引き渡さないことを伝えてください。
別居後
直接の連絡は一切しないでください。すべて弁護士を窓口にして対応することになります。もし、連絡をするようなことがあれば弁護士の信頼関係は崩れ、辞任することもあります(着手金も返金なしです)。相手からすれば、なんで本人が連絡してきたのに、俺は弁護士への連絡しかダメなんだ?と言われたらその通りとしか言えませんから。
後は、弁護士を介して、交渉や調停を進めていくことになります。