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ネットをみるとありとあらゆる事務所が交通事故の広告をだしてます。私が弁護士として思ったことを書いていきます。
1 どこの事務所もだいたい同じ
どこの法律事務所も同じような内容ですね。これは、弁護士事務所が業者に内容を伝えてHP作成業者が綺麗に作ってるからだと思います。まとめると、弁護士費用特約を使うと無料です、こんだけ賠償額が増やせました、是非連絡をください、っていう内容です。
ぶっちゃけ、弁護士特約を使うと無料はどの弁護士も同じ、賠償額が増やせたのもどの弁護士がやってもだいたい同じになります。
2 交通事故って儲かるの?
儲かります。
正確にいうと、とりっぱぐれがない、基準通り弁護士費用を請求できる、ということです。
とりっぱぐれがないというのは弁護士費用を保険会社から支払ってもらうので必ず回収できるってことです。弁護士費用特約のない案件だと、依頼者から直接払ってもらうことになります。そうすると、都有で払ってもらえなくなるという事態がそこそこあります。こういう事態が弁護士費用特約案件ではないので、必ず払ってもらえるというのが事務所にとっては大きいわけです。
基準通り弁護士費用を請求できるというのは、弁護士費用特約がない案件だと、事務所の基準で着手金や報酬金を設定するのですが、お金がない人から基準通り請求できないこともありますし、減額せざるを得ない場合がままあります。弁護士も払ってもらえない時に、わざわざ法的手続きをとるかというと、面倒ですし他の仕事をしていたほうが効率が良いのでやらないことが多いです。あまりにふざけた人だとやりますけど(最初は、どうしてもお願いします。必ず分割で支払いをしますので。と泣きつき依頼を受けたら、1カ月たっても2カ月たっても支払いがない。電話もでない。期限ぎりぎりになって、メールがきてもう少しだけ待ってください、と言ってくる。10日だけ待ちますと回答し、支払がないので辞任の通知をして、お礼の言葉すら一切ない。1円もらわずに仕事をしたにもかかわらず。のような場合)
弁護士費用特約はこういう煩わしさがないのが事務所にとって魅力的なんですよね。
3 弁護士事務所が受けたくない案件
弁護士費用特約のデメリットとして、上限が決まっている。ということがあります。弁護士費用特約の保険会社の約款では、超えた分は直接依頼者に請求できる、という規定があります。原則はそのとおりですが、実際請求しないですよ。
弁護士が依頼を受けたくない案件として、少額の物損案件があります。例えば、カーブミラーがぶつかって過失割合でもめるケースがそこそこあります。依頼者の気持ちはわかりますが、弁護士的に言うと儲かりません。つまり、労力に比べて、報酬が少ないんです。
このような場合、弁護士費用特約の中のタイムチャージを使います。タイムチャージとは回収した金銭額に対して弁護士費用をもらうのではなく、1時間案件処理をしたら2万円という方で報酬をもらいます。MAX30時間までもらえるので60万円(税別)はもらえます。これならまだましです。
正直、受けられないが東京海上日動火災保険株式会社の弁護士費用特約。なぜなら、タイムチャージがないからです。着手金11万円、報酬金22万円(合計33万円)が上限でこの中でやらないといけません。過失割合の争いなので、交渉では無理で訴訟になります(交渉で終わってたら弁護士までこない)。全部で33万円で訴訟を行うのは弁護士にとってしんどいんですよね。なので、断る事務所や追加で直接払ってもらいます、という事務所も当然あると思います。私もよほどのことがない限り、受けません。正確には、別途費用をいただくことになるという話をすると、依頼になりません。
こういう案件をやってるのは、小規模事務所が多いかと思います。大手事務所は、交通事故の中でも儲かる案件を受け、そうでない案件を小規模事務所の弁護士が担当している、というのが私の感覚です。
私は無理に依頼を増やす予定はありませんが、もっと小規模事務所にも良い案件が均等にいきわたればなと思ってます。
今回は、弁護士目線でみたぶっちゃけた話しです。気分を害された方がいたらすいません。
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